バスの運転台の画像を並べておきます
スパルタンな男の仕事場(昭和の言いまわし)をご覧ください
なお現在では女性運転士も活躍してますのでこの言いまわしは不適切ですが
こういうかんじの仕事場です
ちょっと年式の経ったクルマです
最近よく見かける小型バスの運転台です
バスメーカーはすでに生産をやめてしまったところを含めて日野・三菱ふそう・いすゞ・日産ディーゼル
の4社あり、宮崎交通のように全社をバランスよく公平に購入していた会社の場合、長く使うこともあり
年代年式ごとに多様な運転台が存在します。本体だけでなく機器のバリエーションも多岐にわたるので
扱い方をマスターするのも大変だと思います
最近のクルマは洗練され乗用車のようにキレイにスッキリまとめられています。これはいすゞ車
こちらは日野車
空気圧の計器が大きいわけですが、バスは空気圧により作動
させる機能が多いため重要な計器なのです
いまはもういないちょっと古いバスはこういうかんじでした
仕事場ってかんじがたまんない
さらに古いクルマ
これもけっこう古いクルマです
バスのシフトパターンはやや変則になっています。普段は2速発進です。1速はめったなときにしか使いません
画像のは電気式シフトで最近の標準です。従来の機械的なロッド式と違いリモコンのようなもので電気信号を
トランスミッションに送り、直接チカラはかかりません。シフトミスをするとコンピュータが察知して怒られます。
奥のレバーは従来のサイドブレーキにあたるものでホイールパーク式といわれる固着ブレーキです。従来の
ワイヤー式ではなく圧縮空気で固着させます。これも最近の大型車の標準です
オートマ車もいます。これはボタンでセレクトするタイプ
2016年の新車からはフルオートマの車両が導入されています
メーカーがマニュアル設定を廃しオートマしか選べないようになったからです
時代も変わっていくものですね
スポーツカーのATのようにマニュアル操作も可能なシステムです
これは他社の高速車の例ですがこれはボタン式です
いかにもオートマというクルマも以前にいました。古いタイプのATだったのでギアが変わるとショックがありました
方向巻や運賃表をセットする機器類です
以前は裏から覗きながら合わせていました。この頃には電動ですがハンドルをぐるぐる回す時代もありました
後部にカメラが付いていますのでギアをバックに入れると自動的にモニターに後方が映るようになっています
最近のクルマは液晶モニターになっています
空調パネルの例。右のはプレヒーターという冬に車内を早く暖めるのに重宝する補助的暖房器
富士重クーラーとデンソープレヒーターの組み合わせ例
最近のクーラーは温度設定のオートクーラーに進化しています。パネルもスマートになりました
整然とスイッチが並ぶ古風なパネルに萌える
車内放送テープのスイッチです
以前はエンドレステープ(宮交の場合は4トラック)で流すのがあたりまえでしたが
現在はすべてデジタルの合成音声式に変わっていて、運転士さんがテープを抱えてバスに乗り込む光景は見られなくなりました
乗用車にはなくバスにあるものがこのバッテリースイッチ
これを切り忘れたまま帰ると翌日にはバッテリーが上がってたりします
貸切・高速車の運転台も載せておきますね
いすゞのちょいまえの
いすゞのちょいちょいまえの
日野の最新型
同じ車種のタイプ違い
日野のちょいまえの
ふそうの最新型
ふそうのちょいまえの
ふそうのちょいちょいまえの
貸切車にはテレビラジオのコンパネに加えカラオケ機器も搭載してるのが特徴
宮崎交通は車両を大事に大切に長く使い倒すことでよく知られています。
担当車制になっていて、古くは車両の程度によって賞与の査定に響くとさえ言われて
いたほどで、その時季が来ると車庫では自分のバスの清掃にいそしむ運転士さんで
忙しくなっていました。貸切車だとガイドさんまで応援に駆けつけシートを外してパンパン
ホコリを叩いてたりしてましたよ。
上の画像は2016年4月の時点で(撮影も16年4月)いちばん古い車両、597号車です。
昭和59年式、1984年製ですので30年をゆうに超えています。それでもまだピッカピカ
ですよ。他社の2年経過くらいの車両と同じ程度に見えます
車内もピッカピカ〜(撮影は15年2月)。バスに敵意を持つ方は「黒煙モクモクのオンボロバス
なんか早く消えろ!」みたいなことを言われますけど、そういうのを見たり聞いたりすると
悲しくなっちゃいます。この車両もラッピング契約期間が終了すればおそらく廃車になるとは
思いますが、それまでは温かく見守ってあげてほしいと願っています。
県内全域に営業所のある宮崎交通ですが、社内でも手入れに定評のあるのが都城や小林
といった営業所です。なぜかはわかりませんが昔からそういわれていて、現在でもその伝統は
生きづいています
上が都城、下が小林の所属ですが、常にワックスをかけたばかりのような光沢を放っています
こういう伝統はお客の立場からも続いていってほしいものですね。